西海岸国立公園走破の旅 4日目 前半 Manzanar~Death Valley

 
ここ1週間、ずっと曇りがちで、かつほぼ毎日雨に見舞われていたボストンですが、
今日はひさしぶりに1日中キッパリと晴れ渡りました!
でも、雨が続いていたせいですかねぇ、気温はさほど上がらず。夏はもう終わってしまったのかも・・・
 
週末はキャンプとスカイダイビングに行ってきました。
森の中で飲むビールは格別・・・。BBQもうまかった!
スカイダイビングは実に3度目。もはや余裕しゃくしゃくで、フリーフォール中も辺りを見渡す余裕がありましたねぇ。
雲はちょっと多かったけど、きれいな青空の下、気分のいいダイビングを楽しみました!
運が味方したのか、ボストンに到着する直前くらいから、バケツをひっくり返したような大雨。
大きく深い水溜りがたくさん出来、スリップして事故を起していた車もありました。
飛ぶ際にこの雨になってたら・・・ぞっとするなぁ・・・。
 
週末の話はこの辺にして・・・。旅行記、4日目です。
いつものコトながら、記憶が少しずつ薄れていっている今日この頃・・・
 
4月22日(火) Manzanar ~ Death Valley国立公園
7時にはホテルを出発。この日はDeath Valleyを抜けつつ、Las Vegasまでの行程です。
ノンストップで突っ走っても、6時間かかる予定。
 
この日も雲ひとつない、とーってもいい天気!!
ほとんど直線の道路なので、制限速度に気をつける程度。
US395を小気味よく走り抜けていくわけですが、ほぼ砂漠とオアシスのような場所に街が交互に現われる感じ。
気楽といえば気楽、暇といえば暇・・・。
 
Death Valleyに向かう前に、Manzanar収容所跡に立ち寄りました。

第二次大戦時、在アメリカの日本人が強制収容されていた場所です。
周辺には4000mを越える山がそびえ、収容所周辺は気温40℃にせまる苛酷な土地。
1万人の日本人が、当初は余計な危害を加えられないために、
という謳い文句で連れてこられたそうですが、周囲には見張り台がならんでいるのを見て、
事実上の軟禁生活だということがわかったそうです。
到着した日に最初に行ったのは、袋に藁を詰める作業だったそうです。
その日の自分たちの枕や寝床を作るために。
また、日本人ではないということの宣言の強要もされたそうです。
でも、したところでアメリカ人になれるわけでもなかったそうです。
もどる道はすでになく、進む道すらない状況。
戦争は人を狂わせる、とよくいうけど、現実に行われた場所でもありました。
 
敷地内には展示施設のほかは、いわゆる区画しかありませんでしたが、
一番奥に慰霊塔がポツンと立っていました。
日本人としてアメリカで生活している僕ですが、
自由も財産も奪われた人を思うと、一礼をせずにはいられませんでした。
   
  見張り台(レプリカ)        収容所の区画跡      
 

   
  4000m級の山、そして荒涼とした土地           慰霊塔
いろんな思いに浸りながらも、道を急ぐ僕。まだまだ先は長いのです!
さらに1時間ほど走り、Death Valley国立公園に入園。
園内は海抜0m以下の場所から1000mを越える場所まで、さまざま。
数箇所、1000mを一気に駆け上がる場所があるんですが、車のラジエータ計がグイグイ上がっていく・・・
いちお、エアコンを切ればオーバーヒートはまぬがれるんですが、
外気は40℃はおろか、最高気温は50℃に達するの灼熱地獄!
車もヒーヒー、僕もヒーヒー、でした。
  
  この日の最高気温 120F。ほぼ50℃です・・・。
 
園内にはキャンプ場もあるにはあるんですが、夏季は暑過ぎて閉鎖。
そんな場所なので、水気はほとんどないんですが、それでも緑の植物が育っているから不思議・・・。
いくつかの場所を見てまわったんですが、焦げるような暑さで、車を停めて写真を撮るのが関の山。
これも自然の脅威ではあり、感動といえば感動なんですが、どっちかというと暑さとの戦いだったような・・・。
 
ちなみに見てまわったのは、以下。
・砂丘
 早朝や夕刻は光と影のコントラストが見事らしい。けど、行ったのは真っ昼間・・・
   
  砂丘です。                            ジリジリと音をたてるような暑さで一枚。
・Salt Creek
 冬季は池と湿原が現われるようだけど、完全に干上がっていました。
 トレイルがあったので歩いてみたんだけど、肌からも水分が抜けていく感じがしました。
   
  川はカラカラ            でも緑がところどころにあるから不思議
・Harmony Borax
 ガラスやセラミックの材料になる、ホウ酸ナトリウム採掘の跡地。
 暑過ぎて結晶化が難しく、数年で閉鎖したそうです。
  
  何もこんな場所で産業しなくても、ねぇ・・・
・悪魔のゴルフコース
 激しい凸凹の岩塩が一面に広がる場所。歩くのも大変だけど、悪魔ならゴルフするかも?
 ってことでこの名前がついたそうです。
  
  こけたら確実に血だらけ                   悪魔もゴルフしないかも・・・
・Bad Water
 西半球最低地点で、海抜-85.2m。真っ白な大塩原は一見の価値ありです。
     
   ここはキレイに塩原が広がってました。           海抜-85m
 
・Artists Pallete
 侵食により、色鮮やかな鉱物が露出している場所。 黄、赤、茶だけでなく、緑や紫まで・・・。
 まさに「アーティストのパレット」。 ここも一見の価値あり。
  
 何でこんな色になるんだろう・・・
・サブリスキーポイント
 うねうねな山が広がってました。
   
 
他にも見所があるんですが、1つ1つがすげー離れているし、ベガスに向かうこともあり、3時過ぎには公園を後にしました。
ガイドブックにも書いてあったんですが、ここは冬に来るほうがいいみたいです(笑)
他のトレイルも歩いてみたかったけど、50度という気温では、自殺行為だし・・・。
 
Death ValleyからLas Vegasまでは、およそ3時間。
途中、小さい街が2つほどあったくらいで、実感としてはほぼ一直線の道。
風景も砂漠なのでほとんど変わらず、クルーズモードで巡航してたこともあり、
暇の上に暇が加わり、ボストンの友達何人かに「暇だー!」って電話してしまいました(笑)
 
そんなこんなで、Las Vegasには6時過ぎに到着。
宿泊先のPalms Hotelに向かったんですが・・・。
到着するや否や、想像だにしていなかったことが、起きたんです!!
 
えぇ、ほんとにこんなことが起こるなんて、耳かきの先ほども想像してませんでした。
それがなんだったかは・・・
 
次回更新で。
 
P.S. スロットで遊びましたが、いつもどおり"ラスベガス銀行"に預金しただけでした。
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西海岸国立公園走破の旅 4日目 前半 Manzanar~Death Valley への8件のフィードバック

  1. Akemi より:

    旅行記、初日からじっくり読ませてもらいました^^
    くまきちさん、スリムになられたのでは???
    次回更新も楽しみにしています♪
     

  2. Sumie より:

    こんにちわぁ。いやぁ走りましたねぇ。しかも一人旅。
    そうそうAkemiさんのコメントにもありましたけど、旅の終わりは心なしか引き締まったような・・・。
    心も体も?!男前をあげましたな。・・・
    こんな風に引き締まって帰ってくるんだったら、我が家のメタボ シロクマ氏も一人旅に出すか。(笑)
     
    くまきちさんの写真も沢山あって楽しい旅行記楽しませていただきましたぁ。

  3. Tsuyoshi より:

    Akemiさん>いや、たぶん体重はあまり変わってないです。ぴっちり目のユニ(日本代表のですが)着てるから、それでスリムに見えるのかな?

  4. Tsuyoshi より:

    Sumieさん>ほんと、やってしまいましたよ、一人旅で走破!旅の終わりでは体重が減ってる予定だったんですが、実際はプラマイゼロでした。飲みすぎてたかも・・・。更新は、まだまだ旅の半ばで、ここからいよいよ本番、みたいな感じもあるんですが、ボチボチアップしていきまーす!
     
    あ、シロクマ氏を旅に出すなら、ビールのないところじゃないと、メタボ解消にはならないと思います(笑)

  5. Hiroko より:

    Manzanar収容所跡、知りませんでした。そんな歴史があったんですね。
    一礼するというクマキチさんにウルウルきちゃいました(笑)
    見張り台のレプリカといい、Harmony Boraxの車?といい、西部劇そのものですね。
    お天気に恵まれたのはいいけど、ほんと暑そう!
    「こけたら確実に血だらけ」ってウケました!本当にゴルフコースなのかと思っちゃいました(汗)
     

  6. Tsuyoshi より:

    HIROKOさん>Manzanarはガイドブックの端っこに書いてあったんで行ってみたくなったんです。映像記録を見ただけでしたけど、それでもショックは大きかったですねぇ。自分のアイデンティティを否定され、そしてこんな過酷な土地での生活を自分の意思ではなく強いられるわけだったし。
     
    Death Valleyは、文字通り「Death」でした(笑)つか、暑いってより熱いって感じでしたよー

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